こごあむには昼下がりの情事がよく似合う


「せんせ♡お昼ご飯持ってきました」
「おー悪いな安室くん。蘭の奴が修学旅行の間頼んでったんだろ?ったく子供じゃねーんだぞ」
「まぁまぁ。蘭さんも先生がちゃんと食事されるか心配なんですよ」
「お陰で昼にはちゃんとここにいなきゃいけねえ」
「?」
「……おめーがメシつくって来るだろ」
「ふふっ、先生は優しいなあ。僕のことなんて気になさらずにお出掛けされていいんですよ?」
「うるせー。ほら食べるぞ」
「えっ僕は……」
「今休憩なんだろ?どうせお前は食ってないんだろうし一緒に食え」
「……はい。ご一緒させていただきます。じゃあコーヒーいれますね〜」

「しかしお前何でも出来るな」
「やだな〜何でもは出来ないですよ。出来ることだけ」
「料理にテニスにピッキング……ドラテクも凄いし推理も出来る。……なあなんでお前俺の弟子なんかやってんだ?」
「……先生、怖い顔」
「俺だって馬鹿じゃねえ。金払ってまで俺の弟子やる必要がないのなんかわかる」
「……せんせ、口元にパンくずついてます」ちゅっ
「言えねえ、か」
「……最初の動機がどうであれ今先生に好意を持ってるのは本当、です」
「おめーホモか?」
「違いますよ……先生も、でしょう」ちゅっ
「ああ、結婚してるしな」なでなで
「妃弁護士、美人ですよね」
「やらねーぞ」
「盗りませんよ。ねえ先せんせ、ベルト緩めても良いですか?」
「ば、馬鹿!こんな昼間からそこまで……誰か入ってきたら……!」
「ドアの鍵、閉めてます」
「おめーよぉ」
「先生の一番弟子ですから♡」
「……好きにしろ」
「はい♡先生は目を瞑っていて良いですよ。口は男女関係ないですから。会えない奥様のこと思い浮かべててください」
「……本気で言ってるのか」
「……?本気ですけど……」
「おめーはおめーだろうが。俺は自分の意思でお前とこうしてんだ。カッコ悪い言い訳作らせるな」
「先生……。はい、じゃあ安室透がいただきます」
「うっ……」
「んんっ、せんせいの……。先生はこうやって裏筋、嘗められるのと、こうやって、はふ、くわへらえうのとろっちふきでふか?」
「そこ、で、しゃべんじゃねーよ……はっ、反応みてりゃわかんだろ」
「ふぁい、ひっはひひもちよふなっれくららい」
「うっいくぞ安室くん!顔離せ!」
「んん!」
「もうやべーんだって!離せ、ほら」
「くひにらして」
「……っ!」
「は……あっ。せんせいのあじ」
「……お前上手いな」
「僕こういうのわりと得意なんで!」
「捜査でしたりすんのか」
「……ええまあ」
「今後は禁止だ」
「えっ?」
「自分を大切にしないような奴は破門だ破門」
「なんで先生は僕にやさしんですか?」
「あっ?そんなの当たり前だろ?おめーは俺の一番弟子なんだから」
(……ずるいなあ。そんな風に受け止められたら、ここが居心地良すぎて離れたくなくなるじゃないか。僕は、先生を騙してるのに)
「おめーが誰とか何が目的とか、そんなのはお前が話したくなったらで良いからな」
「せんせい……」
「ほら休憩終わるぞ。さっさと戻れ」
「また明日、来ますね」
「おうまた明日な」
「……明日は最後までシテくださいね♡」
「おう最後まで……って、えっ!」
「あはは、それでは!」