>>453
SS 沖安



「おや安室さん、こんにちは」
「こんにちは沖矢さん。ハイネックめくらせてください」
「はいはい駄目ですよ。おや安室さん、重そうなお荷物ですね」
「ええ、ポアロの買い出しなんです。お米なんかもあるから大変で」
「おひとつお持ちしますよ」
「わぁ、ありがとうございます!」
「いつもこんなに重いんですか?」
「ええ、マスターが腰を痛めているので大量の買い出しは僕の担当ですね」
「これは肩が凝りそうですね」
「肩だけじゃないですよー。基本立ち仕事なので足も腰もパンパンです」
「へぇ……職業病ですねえ」
「マッサージうまい人が家に招いてほぐしてくれないかなぁ(チラッ)どさくさでハイネックまくらせてくれないかなぁ(チラチラッ)」
「ハイネックは駄目ですが、マッサージ僕は得意ですよ?」
「ええ!じゃあよろしくお願いします!」
「まだ何にも言ってませんが。安室さんは積極的ですね?」
「今日行ってもいいですよね!ポアロ上がったらお伺いします!」
「あっ行ってしまった」

(よし、多少強引だが家に上がり込む口実が出来た!今日こそ沖矢が赤井だという決定的な証拠をつかんでやる!)
(君がシてくれと言ったんだからな安室くん。たっぷりマッサージしてやろう)

「こんばんは〜沖矢さん」
「本当に来たんですね安室さん」
「もちろんです!楽しみだなあ沖矢さんのマッサージ」
「はぁ。ではまずお風呂に入ってください。はいこれバスローブ」
「えっ」
「体を温めて血流を浴して空じゃないと。あ、下着は締め付けがあるので履かないでくださいね」
「そ、そんな本格的に?」
「僕はやるからには凝り性なんです。湯船に湯は張ってあります。隅々まで外もナカもきれいにしてきてくださいね」
「な、ナカって?えっ?お、沖矢さん押さないで」
「はいごゆっくりどうぞ」

「……出ました」
「お湯加減どうでしたか?」
「ちょうどよかったです……ではなくて!」
「おや?安室さん下着履いてらっしゃいますね」
「だって、他人の家でノーパンになるなんて……」
「他人の家に上がり込むのはいいんですか?マッサージされたいんでしょう?」
「でも」
「安室さんが脱がないなら、僕が脱がせてあげます」
「えっやっ待って!後ろから抱き着いてバスローブの合わせから手を入れないで!」
「実況とは余裕ですねぇ。おや安室さん、ずいぶんぴったりしたパンツなんですね。ビキニですか?」
「今日はスキニーだったからラインが出てしまうと……。や、内股に触らないでくださ……っ!」
「パンツを下そうとしているだけですよ。ああ、でも足も凝ってますね。すこし揉むだけで硬いのがわかります」
「はぁ……ん、だめ、足の内側……」
「はい下着おろしたので、足を抜いて」
「ん……」
「そのままこのソファーにうつ伏せになってください」
「は……い……」
「ではまず全体のもみほぐしから」
「わ、なんでバスローブとるんですか!」
「マッサージには邪魔ですから。マッサージオイル塗り拡げますよ」
「あっ……いい匂い」
「リラクゼーション効果のあるハーブが配合されていますので」
「うんん……沖矢さんの大きな手で背中なぜられるの、気持ちいい」
「オイルも暖かいでしょう?背中だいぶ凝ってますね。肩甲骨まわりもガチガチだ」
「……沖矢さん、普通に上手……」
「マッサージは得意だと言ったはずですが……安室さん?」
(どうしよう……普通に気持ちよくて眠くなってきちゃった……)
「おや寝てしまいましたか。それではその間に」