SS 偽新一 一人遊び


包帯を解く
するとそこに現れたのは憎くて愛しい名探偵の顔だった
そっと手を伸ばすと彼、工藤新一もまた自分を求めるように手を差し伸べてくる
しかし指先は冷たい鏡の表面に触れるだけだった
今度はそっと自分の頬に触れる
目の前の彼も頬に触れている
暖かい
これは彼の熱だ
工藤新一の体温だ
そう思うとぼっと体に火がともる
するりと頬を滑り襟元を寛げ左手をそこに差し入れる
胸を撫でると突起に引っ掛かり、思わず体が揺れる
『新一』もまたぴくりと反応する
そのままその突起をきゅっと摘まむと思わずあぁ……と声が漏れる
「ねぇ、気持ちいいの?工藤新一……」
思わず細めそうになる目を見開き工藤新一の姿をとどめる
左手は胸を弄ったまま右手はさらに下、兆し始めた陰茎を掴む
「うっ……」
柔く握っただけで痺れるほど気持ちいい
それは当たり前だ
だって工藤新一が自分のソコに触れ、自分が工藤新一のソコに刺激を与えているのだ
もどかしくズボンの前を緩めソレを取り出す
目の前には大きく足を開き立ち上がったそれを扱きながら快楽の表情を浮かべる『工藤新一』
「気持ちいいんだね……僕にこれ弄られて!名探偵のくせに、男にちんちん弄られるのが気持ちいいんだ!」
自分の言葉に追い詰められるようにどんどん手の動きは早くなり溢れでた先走りでぐちゃぐちゃという水音がましていく
『工藤新一』の手が淫らな汁にまみれ陰茎を必死に擦り続けるその光景に堪らなく快感を覚える
「も、でる、イク、イクから……っ!」
瞬間、視界が真っ白になり手の中に熱い迸りが弾ける
ハァハァと荒い息が治まっていくと思考が冷静になり始める
じっと手を濡らした精液を眺めていたがおもむろにそれに舌を這わせた
ぺちゃ、くちゅ……
すっかり舐めとってしまうと浮かぶのは後悔だ
「ああ、工藤新一のイク顔は見れなかったな……次はちゃんと目を開けてないと。カメラでもセットしておこうか……」