ヴィクトルは性器を自らの手で掴み、ごしゅ、と無意識に擦りはじめた。先走りで濡れた性器。これからこの凶暴なものが、ううりの中に入ってしまうのか。そう思うとじわりと涙が浮かびそうになる。
「いれるね……」
 はあ、と吐息混じりの声でヴィクトルは言いながら覆いかぶさってくる。クローゼトの中で怒りで震えるチンポを握りしめめながら、モブおじは意識して多めに空気を吸った。
「あっ……ぅ、んん、っ…」
ヌプリ、と先が埋まると吸い付くように肉が開き、最初からそうであったようにすんなりと巨大なヴィクトルの男根を受け入れた。
腰が一気に密着すると濡れた破裂音が響き、匂い立つような性交の生々しい空気がモブおじのチンポにまとわりつく。
「あっ……おっきい…………」
「大丈夫?ううり…ゆっくり、しようね」
とろんとした顔で密着した腰を緩慢な動きで揺らされたううりは無意識にその動きに合わせるようにたどたどしく動き始める。
くちゅっと断続的な小さな音がモブおじの耳につく。ううりはヴィクトルの巨根を奥に咥えて男でありながら女の悦びを噛みしめている。そこにいるのは肉欲にかられた発情期のメスだった。モブおじは涙の代わりに先走りを垂らした。