良くない流れやけどわいの妄想晒していく
雑スレに投下したあむ属三姉妹withゲイ室くんハーレムのゲイ室くんルートSS注意




彼のおしゃべりは面白くてあっという間に時間が過ぎていく。こんなにたくさんおしゃべりしてくれる俺はこの人の事について私立探偵であり年上ということくらいしか知らない。
「それでね、この前なんかーーーー」
信号待ちで停車する、ふとハンドルを握る彼の手首を見ると紫色の痣のような、ちょうど人の手で押さえつけられたような指の跡に見えた。
俺の視線に気づいた彼がさっと裾を伸ばして手首を隠して困ったように笑った。
「ごめん、変なの見せちゃったね」
高校生の俺は何も気の利いたことが言えない。どうしよう、気まずい沈黙が続く。ただ、この人が平気なふりをしているということだけはわかった。彼の服の裾を掴む。
「どうしたの?」
車は人気のない通りに停車したみたいだ。彼は困ったような笑顔を貼り付けている。たまらなくなり彼の頭を撫でた。年上なのに寂しそうな人に見えた。
「ちょっと、急にどうしたんだい?ぼく子どもじゃな…あれ…?」
笑った顔のままはらはらと涙を零す彼に胸が締め付けられる。彼を抱き締めながら頭を撫でていたら、彼の身体は紛れもなく成人男性のものなのに頼りなく感じた。
「ごめん…君にこんなかっこ悪いところ見られたくなった…でも、あと少しだけ、お願い。あと少しこうしてて」
今だけは彼の事を自分だけのものだと思うと仄暗い高揚感に包まれた。今だけ、今だけ年上の頼りになる年上の青年は俺のものなのだ。