「プールに金魚を放して一緒に泳げば楽しいと思った」――。
埼玉県狭山市の入間川中学校のプールに大量の金魚が放流された騒ぎ。
こんな動機でプールで泳いだなどとして、狭山署は20日までに中学3年の女子生徒4人を建造物侵入と器物損壊の疑いで、さいたま地検川越支部に書類送検した。

同署によると、送検されたのは狭山市と所沢市の4人。
容疑は、8月初旬にプールの周囲の有刺鉄線を切断し、同5日夜に侵入して金魚300〜500匹を放ち、プールを一時的に使用できない状態にしたというもの。

金魚は、夏祭りの金魚すくいの売れ残りを譲り受けた。
騒ぎ以前に数回夜のプールに侵入して泳いだといい、1人が「水面に大量の金魚が泳いでいたら、きれいに違いない」とプールで一緒に泳ぐことを提案。
意気投合した3人で金魚を袋に入れて運び、プールに放って半裸で泳いだ。
夜のプールは真っ暗で当初に期待していた「水面に金魚」は見られなかったという。

翌6日に金魚が見つかり、騒ぎになった。
金魚は中学校の水泳部員らに回収され、希望する生徒や住民らに引き取られた。
4人は「みんなに迷惑をかけて申し訳なかった」と反省しているという。
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY201209200680.html