その中で久保氏は、8日夜にAbemaTVで放送された『ユーリ』の特番に主要キャストの声優らと出演した際、『ユーリ』の“BLっぽい描写”に言及したのでした。

 番組で言及したのは、例のキス(?)シーンがあった第7話。この回では、勇利とヴィクトルの衝突が描かれたのですが、
そのシーンついてMCの岩井勇気(ハライチ)が「男と女のやり取りみたいだった」
と言うと、一対一で何かを成し遂げようとする濃い関係には、それに近いような喧嘩はあると久保氏。
その表現について、「そこを他人になにか勘違いされるからこの表現をゆるめるなど、作家生命としてはやってはならない」と力説していました。

 そして久保氏は、勇利とヴィクトルがキスしたかのようなシーンについて、“某世界女王”(エフゲニア・メドベージェワ選手だと思われる)
にも真相を聞かれたそうですが、「私たちが『こう見てください』と押し付けるものではない」と明言を避け、「勇気を持って、自分で決めつけてください」とも語っています。

 また、久保氏は放送後、Twitter(@kubo_3260)で「この作品を現実の皆さんがどのように思われても、この作品の世界の中では絶対に何かを好きになることで差別されたりはしないです。その世界だけは絶対に守ります」とも伝えています。

 これらの久保氏の発言には、ファンもさまざまな感想や意見を発信しています。たとえば、第10話で勇利とヴィクトルの薬指にはまるおそろいの指輪を見て、
ピチット君が素直に「おめでと〜!」とお祝いするシーン。そこには久保氏の言う“差別”の問題になるようなニュアンスはなかったように感じました。

 そんな『ユーリ』は、最終回まで残りわずか。勇利とヴィクトルの関係に注目が集まる中、2人がどのような結末を迎えるのか、そしてそれを見たファンの反応はどうなるのか、今後も注目です。