海外の怖い話風
あむの怖い話

ある男が婚約者の男からプロポーズされた
しかし彼はすぐには指輪を受け取らずこんな話を始めた

僕には忘れられない人が4人います
1人目は僕が6歳の頃、ほんの数十分出会っただけの男の子です
慕っていた先生の親戚らしく、一見日本人風の外見でしたが緑の目が印象的な少年でした
ほんの短い時間でしたが僕たちはお互いが好きになり、分かれる間際彼はこんな事を言ったんです
「必ず君を手に入れる」
その時されたキスが僕のファーストキスでした
それっきり会うことはありませんでしたが、僕はいつまでも彼を忘れることができません

2人目は19歳の時、友人と海に旅行へ来ていたんですが運悪く友人達とははぐれてしまい、僕は1人で海辺を散歩していました
すると帽子にサングラスをつけた引き締まった体の男が声をかけてきました
日本語でしたが、途中にサングラスの隙間から見えた瞳は緑色だったので海外の血が混じっていたかもしれません
僕は彼に誘われるままホテルへ行き一晩を過ごしました。それが僕の初体験です
朝になり我に返った僕は、入り口で女性と言い合ってる彼をおいて窓から逃げ出しました
そんな僕の背中に彼はこんな言葉を投げかけたんです
「絶対に見つけ出してやる」
それっきり会うことはありませんでしたが、僕はいつまでも彼を忘れることができません

3人目はとある組織に潜入していたときに出会った男
長い黒髪を揺らしていつも煙草か酒を口にする男でした
名前も姿も日本人でしたが鋭い瞳が緑に光っていたので純粋な日本人ではない思います
ある日僕たちは同じ任務にあたっていて、淫猥な薬を盛られてしまいました
その後は記憶が曖昧ですが彼と狂ったようにセックスをしたんです。それが初めてのところてんでした
朝だるい体を起こすと彼は僕にこう囁きました
「いつか俺のものにしてやる」
その後彼はNOCバレして、遠く離れたところに行ってしまいましたが僕はいつまでも彼を忘れることができません

4人目は喫茶店でバイトしていた頃に知り合った年下の男です
大学院生の割に大学にも行かずいつも家で酒を飲むか煮込み料理を作っている男でした
どう見ても日本人でしたがそういえば彼も目を開くと緑の目でしたね
彼とはセフレのような関係になり何度もセックスしました
僕は初めてドライでイく事を知りました
しかし彼と僕の偽りの時間に終わりがきてしまい、最後の夜に彼はこう言ったんです
「逃がしませんよ」
その後彼の足取りは掴めなくなりましたが僕はいつまでも彼を忘れることができません

こんなにも多くの人を忘れられない僕ですが、それでも貴方は僕を選んでくれますか?

男の告白に婚約者は緑の瞳を細めて微笑み、こう言った

「やっと手に入った」