大きな群れで永遠にさまよい続ける、物言わぬ生き物。
地平線を目指して旅をし、その旅は終わることがありません。

白く顔のないニョロニョロは、耳も聞こえませんし、話す事もしません。
目はありますが、あまり見えません。
食べる事もしなければ、眠る事もしません。
それゆえ感覚が研ぎ澄まされ、とても敏感です。
ニョロニョロは群れから離れないよう、互いにしっかり捕まり合っては、ゆらゆらと揺れています。
ニョロニョロは種からうまれ、夏至祭の前の晩にその種を蒔くとニョロニョロたちが地面から生えてきます。

ニョロニョロは細いキノコのようで、大きくてうつろな目は、環境によって色を変えます。
かみなりの時のニョロニョロは、とっても危険。
かみなりの電気エネルギーを体に蓄えるので、たっぷりと電気を帯びたニョロニョロの体は、さわらなくてもビリビリきてしまうくらい。
スノークのおじょうさんは、ニョロニョロに自慢の前髪を燃やされてしまった経験も。
しかし、それ以外では、全く無害な生き物です。