婆のお気に入りマフィアはセタス!


ロス・セタス

メキシコ軍のエリート部隊からの逸脱者で構成された、元軍人を中心としたグループ。
中心メンバーはアメリカ軍から訓練を受けており、最新の武器の使用や戦略に長け、
また残虐さにおいて類を見ない。最初はゴルフォ・カルテルの武装部門として活動して
いたが、のちに独立し、自分たちで密輸も行うようになった。
 
幹部メンバーの間には血縁関係はなく、同じ精鋭部隊で厳しい訓練に耐えた、男同士の
ホモソーシャルな同士愛が基盤になっている。仲間が警察に逮捕されたり、敵のカルテルに
拘束されれば、全力で身柄を取り戻そうとする。

麻薬カルテルにとって暴力と非人道性は当たり前のことだが、ロス・セタスのそれは群を
抜いている。有名な事件として2010年8月の大量殺人事件がある。彼らは72人の移民を
誘拐したが、身代金の支払いを拒んだ、あるいは鉄砲玉になることを拒んだとしてノース
イースタンメキシコの牧場で人質を殺害した。

その残虐性は、リーダーであるミゲル・トレビーニョ・モラレスの指示によるものだ。
彼自身は自ら2,000人以上の人を殺害し、さらに数千人以上の殺人を命令したと言われ
ている人物である。

彼のお気に入りの殺し方は、オイルの樽に犠牲者を入れて火をつける方法だ。また誘拐した
移民に決闘を強制することもある。ロス・セタスの新入りはナタやハンマーで殺人を犯す
よう命令されることもあり、それを直接見届けることもあるという。