B型の症状だよぉ

一過性感染
一過性感染では、急性肝炎を発症する顕性感染(症状があらわれること)、自覚症状がないまま治癒する不顕性感染(症状があらわれないこと)に分かれます。
急性肝炎の場合でも、不顕性感染の場合でも、症状がおさまった後はウイルスが体から排除されており、HBVに対する免疫を獲得します
(しかし最近の研究で、健康上の問題はないもののごく微量のHBVが肝臓に存在し続けることが明らかになってきました)。
その後、再びHBVに感染することはありません。

急性肝炎とは、肝細胞に炎症が起き、一時的に症状が悪化するものの、数ヵ月以内に治癒する肝臓病のことです。
HBV感染後、数ヵ月の潜伏期間を経て、“倦怠感”、“食欲不振”、“吐き気”などの症状があらわれます。
その後、皮膚や眼球の白い部分が黄色くなる“黄疸”があらわれることもあります。黄疸は自然に消え、肝機能も正常に戻ります。
しかし、急性肝炎を発症した方のうちの1〜2%の方は、劇症肝炎を発症する危険性があります。

劇症肝炎とは、急性肝炎が急激に悪化し肝細胞の破壊が進行する病気で、高度の肝不全と意識障害を特徴とします。
症状としては、40℃近い発熱、起き上がれないほどのだるさ、強い吐き気などが一度にあらわれます。
また、肝機能の著しい低下により、解毒されていないアンモニアが脳にまわることで肝性昏睡(肝性脳症) という意識障害があらわれ、やがて昏睡状態に陥ります。劇症肝炎を発症した方の70〜80%は死亡します。

劇症肝炎には、急性肝炎が発病して10日以内に肝性昏睡(肝性脳症)があらわれる急性型劇症肝炎と、11日以降にあらわれる亜急性劇症肝炎があり、亜急性のほうが急性に比べ死亡率が高くなります。
また、急性肝炎が劇症化する原因は今のところわかっていません。
http://www.kanen-net.info/resource/1517686034000/kanennet/sp/bkanennet/info_08.html