>>802
犬神ね

犬神の憑依現象は、平安時代にはすでにその呪術に対する禁止令が発行された蠱術(こじゅつ:蠱道、蠱毒とも。
特定の動物の霊を使役する呪詛で、非常に恐れられた)が民間に流布したものと考えられ、
飢餓状態の犬の首を打ちおとし、さらにそれを辻道に埋め、
人々が頭上を往来することで怨念の増した霊を呪物として使う方法が知られる。

また、犬を頭部のみを出して生き埋めにし、
または支柱につなぎ、その前に食物を見せて置き、
餓死しようとするときにその頸を切ると、頭部は飛んで食物に食いつき、これを焼いて骨とし、
器に入れて祀る。すると永久にその人に憑き、願望を成就させる。