「透くん…やっと二人きりになれたな」
美樹本さん……いや、もうさんをつけるのはやめよう。
美樹本は、縛られて身動きの出来ない僕を舐めるように見下ろした。
「この人殺し!どうしてみんなを殺したりしたんだ!」
「どうして?」
美樹本が小馬鹿にしたように笑う。
「君のせいじゃないか。君が間違った推理を披露したりなんかしたから全員殺さなければならなくなったんだよ」
そんな……僕の、僕のせいで……?
僕が間違えたりしなければ誰も死ななかったというのだろうか。
「さあ、透くん。お楽しみの時間だ。朝までたっぷり可愛がってやる」
僕は、僕は