風降SS お泊まりといちご100%ネタ

「すまないな、わざわざシャワーまで借りてしまって」
「いえ、大丈夫です。次の現場は自分の家の方が近いですし」
「…しかし、君、」
「…はい?」
「いちご100%とか読むんだな」
「っな!ぶぶぶ部下の本棚を勝手に覗くなんてセクハラですよ…!」
「っく、ふふっ…すまない、探偵の性でな。真面目そうな本の奥に隠されてたものだからつい…」
「慌てて隠したんですがやっぱりバレましたか…」
「隠す必要なんてないのに…僕も好きだったよいちご100%。風見は誰派なんだ?ちなみに僕はさつき派だけど」
「に、西野…ですかね…」
「へー意外。東城派っぽいのに…どうして?」
「どっどどどうしてと聞かれましてもですね」
「ははは、動揺しすぎ。そんなに恥ずかしい理由なのか?」
「そ、そういう訳では……ないと言ったら嘘になりますが…」
「うわ、ますます気になるなそれ。内面?見た目?」
「どっちも好きですけど……に、似てる…から…」
「似てる?って、誰に」
「そこまで聞きます?」
「君こそ、そこまで言っといて言わないのか?」
「はぁ…分かりました。引かないでくださいね」
「もちろんだとも」
「…その、降谷さんに、似てるというか…」
「え、西野つかさが?」
「…ハイ…」
「…えー。僕29だぞ」
「引かないって言ったじゃないですか…!」
「ああすまんすまん。でも悪い気はしないかな」
「はぁ…もう気が済んだでしょう、自分は床に寝るので降谷さんはベッドに──」
「ゆ、う、や、くんっ」
「…はい?」
「いや、こういうのがお望みなのかと」
「え、その…」
「顔、緩んでるぞ。やっぱこういうの好きなんだ」
「す、すいません…」
「ふふ、いいよ。その代わり、一緒のベッドで寝よう。二人じゃ狭いけど、1人だと寂しいし」
「そ、そんな!申し訳ないです自分は床に」
「裕也くん、ね…だめかな」
「う゛っ…!」
「ははっ、君ってやっぱ面白いなぁ」