風降SS

「君ってどんな子がタイプなんだ」
「…唐突ですね」
「気になったから仕方ないだろ」
「は、はぁ…そうですね……うーん…可愛い系の子…?」
「ふーん。他には?」
「他ですか…ええと…あ、ショートヘアーの方が好みですね、金髪だと尚更」
「…なるほど。体型は?」
「そこもですか?体型…はあまり気にしないです。ああでも、自分より背が低い方が…って、大体の人が当てはまりますけど」
「そうかそうか。じゃあ性格はどんなのがいい?」
「まだ続くんですか…」
「僕が満足するまでは続けてもらおうか」
「えぇ…分かりましたけど…性格ですか、うーん…真っ直ぐで一所懸命で…優しい…あぁそうだ、自分あまり料理が出来ないので料理上手だと嬉しいですね」
「へぇ〜そうなのかぁ…可愛い系で、金髪のショートヘアで、自分より背が低くて、真っ直ぐで一所懸命で、料理上手…」
「ちょ、なんで繰り返すんですか恥ずかしいですって」
「なんでか分からないかそうか〜」
「な、なんですかその笑顔怖いです!一体何考えてるんですか…!」
「なんでだろうな〜ふふっ」
「まったく…そういう降谷さんはどうなんですか?好きなタイプ」
「僕?そうだなぁ、君かな」
「はい!?」
「だから、君だよ。風見」
「えっ、…え?」
「僕の好みどストライクなんだ。歳上だったり、堅物でからかいやすいところだったり、目付きだったり」
「よ、よくそんな本人の前で言えますね…」
「…君も言ってたようなものだろ?今1度思い返してみろ」
「そんなまさか…ええと可愛い系…金髪…ショートヘア…自分より背が低くて真っ直ぐで一所懸命で料理上手…あ」
「まあ、真っ直ぐで一所懸命かどうかは分からないけどな」
「うっっ…わ、は、恥ずかしい…」
「はは、耳まで真っ赤になるひと初めて見た」
「そ、そういう降谷さんだって」
「んー?これは日差しのせいだと思うけどなー?」
「……その」
「なんだ」
「付き合いますか」
「…よろしく」