風降SS 身体の関係が若干匂うかんじ
「風見、髪切ったのか」
「ええ、昨日。中々切るタイミングが無くて伸び放題でしたから」
「ふーん…いいんじゃないか、似合ってる」
「ちょっと降谷さん、な、何してるんですか」
「僕結構好きなんだよな、髪切りたての人のうなじの感触」
「好きって…今までも誰かにこんなことを?」
「今はしてないけどな。というか、できる人間がきみくらいしかいないんだよ」
「そ…そうでしたか…申し訳ございません」
「こちらこそすまない、別に謝らせたかったわけじゃないんだ。…僕もこのくらいの短さにしてみるかな」
「へ?だ、ダメですよそれは!」
「なんで?」
「なんでって…そんな、色々な人が悲しみますよきっと。ポアロの常連の方とか」
「きみは?きみは、僕が髪を短くしたら嫌か?」
「嫌…というわけでは無いですけどと…どちらかといえば心配です」
「心配、って何が」
「その…降谷さんのうなじが、大衆の目に晒されることが」
「っふふ、なんだそれ!僕のうなじが目に毒とでも?」
「ま、まあそうなりますかね…」
「変な事言うなぁ…でもそうだな、何かうなじを隠さなきゃいけない理由でも出来たら切るのやめてやる」
「キスマークでも作りますか」
「…きみ、最近大胆になってないか」
「変わってきたんですよ、降谷さんといるうちに」
「なんかそれ面白くないな…」
「自分なんてまだまだですけどね。では今晩、ということでよろしいでしょうか」
「…わかった」