SS 沖矢さんは赤井じゃないと思ってる沖安
「うー……」
「安室さん?背中に頭ぐりぐりなんて子供っぽいマネ、珍しいですね」
「沖矢さん僕もうだめです」
「どうされたんですか?ほら背中にくっつかないで」
「甘えさせてくださいよぉ」
「そうじゃなくて、背中だと私があなたを抱きしめられないじゃないですか」
「沖矢さん……!」
「はは、素早いですね」
「はぁ〜沖矢さんに頭撫でられるとホッとします。僕の方が年上なのに恥ずかしいですね」
「いいんです。いつも僕がお世話になってるんですから。さあソファーでお話お伺いしますよ」
「お膝乗ってもいいですか?」
「もちろん」
「それで?何があったんですか?」
「嫌な奴とバディを組むことになりまして」
「それはもしかして赤井さんという方ですか?」
「そうなんです!今関わってる案件であいつの組織と協力することになって……。上から組めと」
「良いじゃないですか、安室さんのお話を伺っていると優秀な方なんでしょう?」
「優秀だけど独断専行だし相談はしないし報告はしないし勝手につっこむし」
「ははは」
「僕は猛獣のハンドラ―になった覚えはない!」
「結構うまくやっているようじゃないですか」
「そんなことありません!仕事での独断専行はあいつの考えてることがわかるのでフォローできるんですが、それ以外は全く分からない!」
「ホォー……たとえば?」
「ことあるごとに『君はきれいだ』とか『かわいい』とかからかってくるし、あまつさえ『俺に君を守らせてくれ』とか」
「熱烈な口説き文句ですね」
「ちがいます!からかっているんですよ僕を。まあ僕には沖矢さんがいるのでそんな言葉に同様したりなんかしませんがね」
「なんて言っていても、少しはドキッとしたりしt」
「してません」
「……してないんですか?」
「ええ、全然まったくこれっぽっちも心動いたりしません」
「え、でも、顎を持ち上げられて耳元でささやかれたら」
「えらく手馴れてるな遊び人めとは思いましたが少しも響いてません」
「本当に?」
「えっ沖矢さん妬いてくれてるんですか!ええ〜全然心配することじゃないですけど嬉しいです♡沖矢さんに執着されてるみたいで♡」
「……みたいじゃなく、執着しているんですよ」
「ふふふ、僕は沖矢さんだけのものですよ♡」
「でも赤井さんもあなたのことを」
「もー全然そんなんじゃないですって!僕は沖矢さんだけのものだから。だから……早くあなたの物にして?」
「うっ……!あ、安室さん、ソコを撫でないでください」
「素直に反応して可愛いですね♡ココはこんなに正直なのに、なんで沖矢さんは『まだ』ばっかり言うんです?」
「言ったでしょう、あなたが私のすべてを好きになってくれたら一つになりましょうと」
「僕はもう沖矢さんのすべてが好きですよ」
「いいえ、まだです」
「こんなにおっきくしてるのに?」
「……はい」
「……もう、僕の何が沖矢さんを不安にさせるんです?たとえ赤井がしつこく迫ったって絶対になびいたりなんかしませんよ」
「……むしろ早くなびいてほしいんだが……」
「何か言いましたか?」
「いえ何も」
「じゃあ今日もこのおっきくなったのは僕が責任もっていただきますね♡あーん……はむっ」
「ん、安室さんの口の中気持ちいいです……」
「ひはほふひふぁもっふぉひもひいいれふよ〜♡」
「そこで喋らないで下さい……っ!」
(沖矢さんの美味しい♡ライの時の赤井と同じようなサイズと形だけど沖矢さんの方がずっと硬い気がする……やっぱり僕が赤井と、なんてありえないな)