そしかいして秀零になってからパタリと同期の夢を見なくなっとったあむやけど
ある日久々に皆の夢を見るんや
それまではずっと「早く来いよ！」って呼ばれとったのが「まだしばらくこっち来るんじゃねえぞ！」って口々に言われてきょとんとするあむ
しかも今まではどんなに手を伸ばしても皆に届かなかったのに、今回はなぜかバシバシと皆に背中叩かれたり頭くしゃくしゃに撫でられたりするんや
何か言おうと思っても胸が詰まって何も言えないでいるうちに懐かしい感触がポンと背中を押して、
「ライと幸せになれよ、ゼロ！」ってスコッチの声がして目が覚めるあむ
目を覚ましてみたらいつの間にか泣いとるあむ
でも今までは同期の夢を見て起きたときは苦しさと悲しさでいっぱいやったのに今は不思議と切ないけどすごく穏やかな気持ちで目覚めるんや
そして隣に寝とった赤井が心配そうに「悪い夢でも見たのか、零くん」って覗き込んできてるのに気づいてふにゃりと微笑むあむ
その拍子に零れる涙の美しさに息を呑む赤井
「いえ、いい夢でした。懐かしい顔に、会えたから…」っていうあむの言葉にいろいろ察して無言であむを抱きしめる赤井
赤井の腕の中で満ち足りた気持ちで目を閉じるあむ
が見たいんや！！
赤井は早くあむを抱きしめに来て欲しいで