「武川さん、鰻に何か入れました?
その…媚薬とか」
真っ赤になって俯いている牧が可愛すぎて、武川は苦笑してしまう
「まさか。そんな卑怯な手は使えない」
本当に可愛いな、と牧の火照る頬に武川は指で触れる。元々大好きな武川の顔を間近で見て肌に触れて、牧が平静でいられる訳など無い
「そんな顔で仕事に戻れるのか」
牧の瞳は欲情に潤んで頬も唇も紅く染まっていた
「隣の部屋に行くか?」
武川がスッと後ろ手で襖を開ける
隣室には行為に御誂え向きの、一つの布団が敷かれていた