最終回の都市伝説これよ

ある日、猫であるトムは自分の死期を感じ取り、ジェリーの前から姿を消した。猫は死期を感じるとひっそりとどこかにいってしまう習性を持っているため、その習性に従ったのだろう。
ジェリーも猫の習性を知っており、その習性ゆえに死期を悟って姿を消したのだと気づいてしまった。その時、ふと物悲しさを感じたのだが、結局知らない振りをしたのである。
遊び相手、からかう相手がいなくなってしまったことで暇を持て余していたところに、のろまな猫がやってくる。
暇を持て余して、相手がだれでも良いと思い、今度はこの猫をからかって遊んでやろうと思い、以前のように罠を仕掛けたのだ。
だが結果は、のろまな猫は罠を素通りしてジェリーを攻撃してきたのである。そこで気付いた。「ああ、トムはいつも手加減をして、遊んでくれていたんだ」と。
結局のろまな猫に攻撃されて致命傷を負い、ジェリーは死亡。遊んでくれていたトムの優しさを感じながら最期を迎えたのだ。
都市伝説として存在するこの最終回は、こういった物悲しい雰囲気で幕を閉じるのだ。
しかし天国でまた彼らが再会し、「また喧嘩ができるね」、「のぞむところさ、今度こそ捕まえてやるぞ」といったやり取りも行われるらしい。