わいが思うジンバボの結婚はな
あむが真っ青な快晴の空の下で綺麗な真っ白のドレス（概念）を着てジンに振り返るんや
そしたらジンの綺麗な銀髪がきらきらお日様の明かりに照らされて眩しくて
でもそれ以上にジンには似合わん白のスーツが光を反射してあむは大きな声をあげて笑ってまうねん
ジンは舌打ちするけど何も言わんくてその後ろで呆れたような顔をしつつ笑ってるベルモットと男泣きしてるウォッカたんがおるんやで
あむはジンに抱きつくとジンもそっと優しく抱き返してくれて、キャンティに誓いのキスでもしなよってはやし立てられて
そっと目を閉じるとジンの大きな手があむの後頭部を掴むんや
ジンの煙草のにおいがぐんと近づいて、あむは幸せで思わず涙が出るところで目が覚めるねん
目を開けると真っ暗で体中が痛くて、そんで夢の中と同様にジンの腕の中におるんや
ヒューヒューと細い息を吐くジンの胸に額を当てて「嫌な夢を見ましたよ」って鼻をすするねん
ジンは鼻で笑いながら「そのまま死ねば良かったのに残念だったな」って血が混じった唾を吐き捨てるんや
２人とももう致命傷で建物は崩れ始め指一本動かすことも出来んねん
「最期が貴方と2人なんて、僕は前世でどんな悪行をおかしたんでしょうね」って笑うあむに
ジンは「ヤバい組織に潜入して失敗でもしたんだろ」って言いながらもそっと目を閉じるんや
段々力が抜けていくジンの体の上であむもまた眠たくなってきて、ぎゅっとジンに抱きつくねん
「次生まれ変わったら善人になって下さいよ」って言うあむ
「俺は黒以外にゃならねぇよ」って言うジン
薄れゆく意識の側で、ジンはあむの背中にそっと手を回して
「まぁでも、てめぇの日に照らされた白は悪くなかったぜ…」って、まるでジンも同じ夢を見たような事を呟くんや
２人の意識はそのまま闇に包まれてしまうけど、多分黒一色では無かったと思うねん