今日暑すぎぬい?
夏とジンバボは似合わんのやで
以下夏のジンバボや

蝉の声が五月蠅く響く日に、豪華なホテルの一室でジンとバーボンはセックスしとんねん
外は蒸し暑いけど部屋の中はクーラーで冷えとってな、セックスで汗ばむあむをよそにジンは涼しい顔で汗一つかいとらん
小さく喘ぎながらあむはそっとベッドサイドのクーラーパネルに手を伸ばすとその手をジンがひねり上げて
「何するつもりだ?バーボン」ってセックス中とは思えん冷たい目で見下ろすねん
「拳銃を取り出そうなんて思ってませんよ。ちょっと寒いから温度を上げようとしただけです」ってジンの手を振り払うあむ
でもまたその手を押さえつけられて、汗ばんだ額をそっとなぞられんねん
「随分と嘘が下手になったもんだな」
「……あんたがそうやって涼しい顔してるから、クーラー切って本当に人間か確かめようとしただけですよ」
あむは今度こそ手を振り払ってジンに乗り上げるんや
その長い髪をかきあげてもやっぱり汗一つかいとらんで
あむはジンのこめかみにキスをして「冷たい…死人みたいですね」って何度も唇を押し当てるねん
ジンはしばらくされるままやったけどそのままあむの後頭部持って濃厚なキスをお見舞いするで
「口の中まで熱いんだな、ガキ」って嘲るように笑うジン
あむはジンのひんやりした手に頬を当てて「仕方ないから体温分けてあげますよ」ってジンの指を舐めてそのままセックス再開や

そんなどうしようもない記憶を思い出してしまうのはそしかいの日
炎に包まれてあむは汗がとまらんのに、目の前で大量の血を流して倒れるジンはやっぱり冷たいねん
「死なせませんよジン、あんたには生きて償わなきゃならない罪がある」
必死に止血するあむの頬にそっと手を当てて、ジンは「てめぇはいつも熱いな…バーボン…」って鼻で笑うんや
その手はすぐに力をなくしてしまい、気絶するジン
あむは泣きそうに一瞬瞳を揺らした後、ぐっと気を持ち直して止血を続けるで