※風見独白SSモドキ
なんでもあり、妊娠要素有
赤安、風→降

🐔降谷さんが母親になるそうです。
正確にはもう降谷さんではないのですが、慣れないので降谷さんで。
なんだなんだ紆余曲折すったもんだとにかく色々あってあの歩くネアカと結婚した降谷さんは家庭に入りました、正直数年前は想像もつかなかったです。

年下の上司である降谷さんに私は畏敬の念を抱き、何処か浮世離れした何かを感じ、その背中を追いかけていました。
いつかは肩を並べ、その重荷を少しでも支えたかった。
そして、私が彼に抱くたくさんの感情の中に恋慕の情が混ざっていなかったと言えば、Noです。
ほんの少し、吹けば飛ぶようなものでも、それは確かに恋と呼べるものでした。
私が彼を知ることができたなら、彼にもっと近づくことができたならその芽は育ったのかもしれない。
それでもそれは、育つことなく枯れてしまいました。

私は終ぞ彼の理解者にはなれませんでした。

母親になるというのも、あの歩くポジモンとたまたま捜査で一緒になった時に知りました。
今は、そんな距離感です。
私は降谷さんを知らない。
私は降谷さんが解らない。
それが理解できるようになっただけ私は昔よりは聡くなったのかもしれない。

ただ、愛する人との子供を抱くあの人が幸せであればいいと願う。