沖安SS(3/4)

「舐めてほしいんですか?」
上目づかいに見ても沖矢はその表情の読めない糸目をで見下ろすばかりでなにも言わない
安室は顔を見詰めたまま、寄せられた沖矢のペニスにすりすりと頬を寄せ、においをかぎ、先端に軽くちゅっちゅと口づけた
沖矢の手で支えられたそれはみるみる育っていく
(ああちゃんと自分で持ってしたいのにな)
そう思ったがしかたない、自分は今縛られているのだ
舌を思いっきりだすと沖矢の下生えに鼻を突っ込み、根本に舌を巻きつけそのままぼこぼことした血管の感触を楽しみながらゆっくりと先端に向けて舐め上げる
ねろ〜っと擬音が付きそうなほどねっとりと舐め上げ、カリ首の段差や裏筋ではちろちろと舌先でくすぐる
「……っ……」
沖矢が呻いた
それがたまらなく楽しくなり安室は口の中に沖矢のそれを招き入れた
口に余るほど太く大きいそれに歯を当てないようにするには顎をめいいっぱい開かなければならず、顎が外れそうになるが、
腰を揺らし喉をそらせ感じる沖矢の反応が楽しくて安室は夢中で不自由な体でしゃぶる
自分のソコももう先走りでぐちゃぐちゃになっていて中途半端に残る布がうっとうしい
沖矢の物をしゃぶりなら自分のソコを擦りたいのに縛られて自由に出来ない
安室はぷはっと、口の中のモノを出すと沖矢に訴えた
「沖矢さん、ねえ僕のも触ってください」
「どうしてですか?安室さんは僕のをしゃぶっていただけですよね?」
「沖矢さんの、しゃぶって、僕のもおっきくなっちゃったんです……」
「どうして?」
「だって」
「だって?」
「沖矢さんの気持ちよさそうな顔が、好きだから」
沖矢は優しく安室の頭に手を乗せると2,3回優しく撫でた
そして後頭部をぐっと掴むと乱暴に口に自身をねじ込んだ
「ふぐぅっ……!」
「安室さんを気持ちよくするのは、私が出してからです」
頭を固定され、喉の奥までペニスをねじ込まれる
苦しくて仕方がないのに、安室の腰はどんどん熱を集め、ゾクゾクが止まらない
沖矢の先端が上顎を撫でる度、頬の内側を擦る度、そして喉奥を締めてその形を感じる度、安室のそれからはぴゅくぴゅくと精液が零れる
「安室さん、出しますよ!」
口の中で沖矢のソレがひときわ大きく張り詰める
(くる……!)
熱い刺激を覚悟しギュッと目をつぶった安室だったが、沖矢は腰を引き、口の中から引きだすと自分の手の平に迸りをぶちまけた
「ふぅ……」
呆然とする安室には目もくれず沖矢はティッシュを手に取ると自分の手についた精液を拭う
沖矢がゴミ箱にティッシュを放り振り向くと、目に飛び込んだ姿にぎょっとした
安室がポロポロと涙を流しているのだ
「ど、どうしました安室さん」
さすがに沖矢も慌てて安室の目を覗き込む
「お、沖矢さん、出してくれなかっ、…たから、お口にくれると思ったのに、お、きやさんの、手に出して、僕のも触ってくれないし」
しゃくりあげながら途切れ途切れに訴える安室に愛しさがこみ上げ、沖矢はギュッと抱きしめた
「すみません、縛ったままでしたし喉に出したら苦しいかなと思ったんです」
「そんなの平気なのにぃ」
「はい、今度はお口に出しましょうね」
そして沖矢は縛っていた安室の縄をほどき始めた
今度は安室が慌てた
「沖矢さん……このまましないんですか?」
「今日はやめましょう」
「僕が、泣いちゃったからですか?」
「はい。泣いている方を犯す趣味は有りませんから」
そしてぼろきれになった安室のボクサーパンツを取り去ると、またギュッと抱きしめベッドに横になった
「今日はこのまま眠りましょう」
「また縛ってくれますか?」
沖矢の服の裾を掴みそんなことを聞いて来る安室に沖矢は苦笑した
「安室さんはなんでそんなに縛りにこだわるんですか」
「……セックスするには縛ってもらわないと」
「何ですかそれ」
「僕、初めて男の人に抱かれた時、縛られてたんです。沖矢さんと違ってへたくそでしたけど、でも、その人は当時の僕の好きな人だったから……」
縛られていた緊張と快楽で疲れたのだろう、そのまま安室は寝てしまった
沖矢は何も言えずその横顔を見つめた
次は絶対抱こうと決心を胸に秘めながら