これまでのあらすじ(1/4)



僕の名前は降谷零。警察庁警備企画課通称ゼロに所属する警察官。
黒の組織壊滅の糸口を探るべく、普段は喫茶ポアロで安室透の名でウェイターとしてアルバイトをしている。
最愛の恋人とも言うべきこの国を守る為なら何だってする覚悟だけど、本当は争いごとは好きじゃないし、僕の作った料理や珈琲を美味しいって言ってくれる人がいるのが、最近とても幸せなんだ。
まあ、たま〜に「嫌な」客が来る日もあるけどね。
まったく頼りなくて、同業者とは思えない。渋滞に巻き込まれたら、待ってる人が困るだろう!…君
のためじゃないんだからな!
それよりもこの間、近所の子達が皆で新作ケーキを食べにきてくれた時は、なんだか警察学校時代を思い出して楽しかったな。
あれ…おかしいな。ごめんね、泣くつもりなんてなかったのに。小さ
い頃は泣いてばかりいたけどね。もう泣き虫は卒業したはずなのに。…駄目だね。
そうそう、小さい頃といえば、僕、犬を飼い始めたんだよ!
とても世話する暇なんてないと思ってたんだけど、怪我をしてまで僕の気を引こうとする姿が、なんだか昔の自分に重なっちゃって、 …わかったよ、おいで、ハロ。
僕は仕事で遅くなる日も多いけど、家を守ってくれるかい?いい子だね!ーー行ってきます!