鶴山の婆厳しめ?(沖安)

鶴山切子はいわゆるお見合いを若き男女に勧めるのが趣味であった
だが成功率はほぼ0%に近く、最近は子供や親類から禁止令が出るほどであった
そんな鶴山の最近の楽しみは病院の帰り道に喫茶ポアロで紅茶を嗜みながらうたた寝をすることであった

ある昼下がり、鶴山は早速うつらうつらとしながら意識を落としかけていた

気づいた時には何故かブラインドが落とされてポアロの中は薄暗かった
まだ夜ではない
店の奥から何か音ががする…
「やめ…!あんっ!」
ズチュッ!パンッ!ズチュッ!
何かを出し入れするような音が聞こえる
やはり好奇心が勝り、鶴山は奥を覗きに行ってしまった

そこで彼女が見たのはいつもニコニコとしている褐色と金髪の店員がエプロンでないちんを必死で隠しなががらもバックでガタイのいい眼鏡をかけた院生の"剛直"を迎える様であった

エプロンには何かのシミが付き、店員がミルクバーの蕩けきった顔をして絶頂を迎えたのがわかった

そこから鶴山の血圧があがり危うく死にかけたのはお察しの通りである

戦前から生きていた中であれは最大のショックだったと彼女が生前に言っていたとか言っていなかったのかは藪の中である…


こういうのが本誌で読みたかった(発禁