「18歳リアちゃんのお味はどうだったかしら?」
「外道め…!私はABよ!」
五寸釘を構えて告げる。
「残念ね…婆はCAなの」
よりによって最大の地雷カプ!
「うおおおおおおーーー!!!!」
雄叫びをあげて燻製婆に飛びかかろうとしたその時―――
『燻製婆に近づいちゃダメ!』
(え!?)
突如頭の中に声が響いた。驚いて立ち止まると目の前に一匹の馬が現れた。
「あら?どうしたの?今さら怖じ気づいたのかしら?」
(燻製婆には見えていない…?)
これはひょっとして―――
(あなた馬婆の幽霊?)
『そういうことになるわね。ちなみに私だけではないわ』
馬婆の背後に三匹の動物が現れる。
『にゃーも食われたにゃん』
(猫保護婆!)
『燻製婆は体から特殊な煙を出すんだワン!』
(ボーダーコリー婆!)
『その煙を吸うと体が動かなくなるのだ!だから近づいちゃいけないのだ!』
(ハム婆まで…!)
「そっちが来ないならこちらから行くわよ!」
燻製婆が剣を構えて向かってくる!
「きゃ…!」
『逃げるのだ!』
『いや間に合わないワン!とりあえず息を止めるんだワン!』
(そんな…息を止めながら戦うなんて無理よ!)
『燻製婆の弱点を見つけるんだニャー!』
(弱点…?そんなのわからないわよ!)
『燻製婆の言動を思い出すのよ!わいわいに張り付いてる神社婆なら何かわかるはずよ!』
(あ…!)
「ほらほらどうしたの?反撃してきなさいよ!」
燻製婆の剣を五寸釘で受け流しながら必死で思い浮かべる。ええと確かこんな感じで…
ポンッ
「え…」
変身した私の姿を見て燻製婆の手が止まる。それはそうだ。私が変身したのは―――
「トニー…」
そう、燻製婆の推しのトニー。
「考えたわね…。わかったわ婆の負けよ。トニーに殺されるなら本望だわ。」
燻製婆が武装を解く。
「婆の燻製美味しかったのに残念だったわ。来世では同カプだといいわね。」
「トニーはそんなこと言わない」
面倒だからそのまま殴り殺した。
『ありがとニャン』
『これで成仏できるワン』
(えっあなたたち式神みたいに戦ってくれるんじゃないの?)
『それはないわ。婆ACだし』
『ABとか無いのだ』
動物たちが消えていく。
まとめて地獄に落ちろ。