死ネタ注意

いつも早起きの婆室が珍しくベッドの中で甘えて脚を絡ませてくるんや
「なんだか寒いんですよねぇ」
「温かいカフェオレを持ってくるからこのままベッドにいなさい」
離れるのを嫌がる婆室を笑顔で宥めてベッドを出るんや
カフェオレを持って戻ってきた時にはもう息をしない婆室が微かに笑みを浮かべて横たわっているんや
「俺が温めてやれば良かったな…すまん」って立ち尽くす爺井
ふと今日は結婚百周年だったなって百年前の結婚式に想いを馳せつつ頭を垂れるんや