※諸伏兄弟の両親の死捏造
※そこまで恋愛要素組み込めなくてほんまごめん
東京から長野へととんぼ返りをした諸伏が向かったのは県警だった。腕にした時計を見ると時刻は21時を示していた。
直帰としていたので特に寄る理由もないのだが、今は何だか自宅に帰る気分ではなかったのだ。
来週まとめようと思っていた書類作業でもしようと刑事部の部屋へと向かう。
時刻も時刻なだけに部屋に灯りはついておらず、部屋に入ったものの諸伏はただ立ちすくむことしか出来なかった。
どのくらいの時間そうしていただろうか?
「お前何電気もつけずにつったっているんだ?」
パチッ という音と共に辺りが明るくなり、後ろを振り返ると同僚の大和敢助がいた。
彼が歩けば松葉杖の音がするわけでその音にすら気づけないなんて情けないものだと諸伏は自嘲した。
「いえ、何でもありませんよ。」
少し考え事をしていただけですと答える。
「おい、お前何か隠し事しているだろ。」
そう告げる大和にこれだから幼なじみは厄介だと諸伏は思った。
お互い20年以上の付き合いなのだから騙しあいをするの自体が不毛なのだ。はぁ、と諸伏はため息をつき観念したように切り出した。