イチロー選手のことが気になって、気になって、初めて自分のお小遣いで本を買った。それが『イチローのすべて』という本だった。
夢中になって読んだ。中学2年生のときのことだった。
そんなとき、鹿児島にイチロー選手が来た。
あれは中学3年生のとき。
1996年4月16日、鹿児島の鴨池球場。ロッテ対オリックスの試合があると聞いて、お母ちゃんにチケットを買ってもらって、友だちと3人で行った。
まず、シートノックを見て、ぶったまげた。
肩、強えなぁ。
試合中、ライトライナーを滑り込みながら捕って、そのままビューンって投げたのも見た。試合が終わって、ファンに追い掛けられたのも見た。
ファンがグラウンドに降りてって、イチロー選手のところへ行ったら、イチロー選手、ピューンって逃げた。それもビックリするほど速かった。
ホームランも打った。
おれはちょうど一塁側ベンチのすぐ上の席に座っていた。ヒット2本と、ホームラン。ヒットは伊良部秀輝投手、ホームランは成本年秀投手から打ったらしい。
でもピッチャーが誰かなんて、関係なかった。イチロー選手は細い体をゴムみたいにしならせて、右中間へ特大のホームランを打ったんだ。
イチロー選手はおれにとっての宇宙じゃなかった。
もっと、もっと近くに見えた、光だった。
引退についてじゃないけろムネリンがイチローについて書いたやちゅぅ
長いけろしゅげエモくてしゅき