45 :名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 21:47:02.41 ID:???
【7】
(ザザーッ。(何かを捨てる音)

高「あーあぁ。もったいねぇ」

(律、駆け寄って高野を止める)

律「うわぁは、ちょ、ちょっと、もったいな…!」

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高「(手を叩いてから)いただきます」
律「…いただきます」

(カチャカチャ…)

律「(だからどうして俺はいつもこんなんなんだろう…。…相変わらず会話ないし。
なんでこんなに殺伐とした雰囲気でご飯食べないといけないんだろう…)」

律「あ…これ…」
高「ん? まずい?」
律「あ、いえ、というか、ま、まずくは、ないです」
高「あっそ」
律「(というか、美味しいんだけど)」

(もぐもぐ…)
(なんとなくバツの悪そうな律)

46 :名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 21:48:36.04 ID:???
【8】
律「あ…あの…料理とか、できるんですね」
高「一人暮らし長いからな。やりたくなくても誰もやってくれねーし」
律「一人暮らしって、いつからですか? 大学生?」
高「そうだけど。事実上、中学の終わりくらいからほぼ一人暮らしみたいなもんだから」
律「(あ…しまった。聞くんじゃなかった。
そうだ、高野さんのとこ家庭崩壊してたとか、前に言ってたっけ)」

律「あぁ、で、でも料理って、最終的にはセンスじゃないですか。
嫌々でも作れるのはすごいと思いますよ」
高「作るったって、大したもん作れねーけどな」
律「い、いやぁ、でもカレーとか、なかなか作れるもんじゃないですよ」
高「…え?」
律「え?」
高「お前、ひょっとしてカレー作ったことないの」
律「(ぎくっ)」
高「うーわぁ…」
律「カ、カレーは、外で食べるものだという主義で…。
いいやぁ、昔学校で作った記憶があるような、ないような。あ、あは、あはは…」
高「お前どんだけおぼっちゃまなんだよ。
なるほどな、家事は全然できませんてことか。ま、あの部屋見てりゃ予想はつくが」