唐突なライバボ時代SS注意


街の喧騒が聞こえる安いモーテルの一室。
バーボンは自身の左手を任務の相棒として同行していたライにされるがままにされていた。
指の一本一本までライの骨張った指で撫でられ、見分され、傍から見ればまるで恋人同士のたわむれのようだ。
まあ、こんな眉間に皺を寄せた凶悪な顔で恋人もクソもないけどなとバーボンは自嘲してライから左手を取り上げた。
その動きに釣られたようにライが顔を上げる。

「あなたいつまでそうするつもりなんですか?」
「いつまでとは?」
「僕の指とっくに治ってるんですけど」

今回の前の任務でバーボンは左手を負傷した。
ただしそれは自身の判断ミスからきたものでライのせいではけして無い。
それがライをかばう為にとっさに動いた結果だとしてもである。

「あなた何か責任でも感じてるんですか?別にあれはあなたのせいでは無いんですけど?とっさに動いた僕の判断ミスだ。」
「……そういう訳ではないが…だが手当をしたのは俺だ。怪我の経過は気になるだろう」
「はあ?」
「もう腫れも引いているし本当に治っているようだな」
「ええ…だからもう気にしないで下さい」
「痕にならなかったようで良かった」

まるで女性に対する扱いだ。ライの眉間の皺はいつの間にか消えたが今度はバーボンの眉間に皺が深く刻まれた。

続く