「動いちゃらめだよぉ跡になりゅからねぇ」
こちらを見下ろしながら悪びれるふうもなく言い放つおねを見上げ、わらしは衣のなかで身動ぐのをやめたよぉ
おねの言うとおり、ちょうど尻尾の付け根に取り付けられた手錠が赤く揚がった表皮を削るのがわかったからねぇ
あと余った片方の輪が邪魔くしゃくてやらやら
「なんでこんなことするのぉ」
わらしが尋ねるのには答えず、おねは猫なで声を出してわらしの頭を撫でてきたよぉ
「おねはどこにもいけないよぉ」
そう囁いてくる声音にわらしは確かにおねの狂気を感じたんだぁ