「おねはどこにもいけないよ」

わらしは眼下に広がる景色に絶句した。
目眩がするような一面の赤。
わらしはゴクリと息を飲んだ。額を大粒の汗がつたう。

「動いちゃらめらよぉ、跡になるからねぇ」
おねの言う通り、わらしはここから一歩も動くことはできない。一歩でも踏み出したが最後、
塗り立てのペンキが剥げてしまう!