いいのぉ?ほんとにぃ?
途中だし長いけど供養させてもうらねぇ
↓
今俺の目の前にあるのは、父さんの初めて見る真剣な顔。
「マラ彦。どうか落ち着いて聞くんだ。お前のちんぽには、世界を救う力がある」
告げられた言葉に、落ち着いていられるわけもなくて──
「はっ!?夢…?」
がばっと起き上がる。
またあのときの夢をみた。
マラ彦の二十歳の誕生日、楽しい誕生日パーティーは父のひとことでがらりと空気を変えた。
「そのちんぽには邪気を祓う力がある」
「その力を奪うためにいずれ悪しきものたちがお前を襲うだろう」
「だが決して屈するな!お前のちんぽは必ず勝つ!」
あのとき父の瞳にはじわりと涙が浮かんでいた。
まるで果たせなかった約束を悔いるかのような苦しい顔に、マラ彦は父の過去に思いを馳せるのだった。
「ふああ。今何時なんだ?」
時計を確認しようと首を回したとき、視界に妙なものを捉えた。
「はぁん!?誰だお前!」
「マラ彦!おちんぽ頂戴しましゅ!」
ベッドの陰から飛び出してきた男がマラ彦に飛びかかる。
「うわー!なんだ!なんだお前!?」
「うるしぇ!黙ってちんぽだしなぁ!」
「うわあ!」
マラ彦に跨った男が振り下ろしてきたナイフをすんでのところで止めた。
「くっ……さすがセカチン……」
男が謎の言葉を呟いた一瞬の隙を突き、マラ彦は男の腕を取り後ろでまとめ、タオルケットで拘束した。
マラ彦には警備員のバイト経験があった。
「なんなんだお前!勝手に人の家にあがりこんでナイフまで振り回して……通報するからそこでじっと待ってろ!」
「ふええっ待ってぇ!おねがいしましゅ!警察だけはぁっ!」
男があまりにも必死なので、マラ彦は仕方なく事情を聞くことにした。
「ちんぽが……ちんぽがほしかったんでしゅ……」
「はあ?」
「びええええええええごめんなしゃ……こんなのだめだってわかってりゅけど……でも、でも……」
「なんでちんぽがいるんだよ。お前女か?人のちんぽつけても男にはなれないぞ」
「違いましゅう!僕は男でしゅ!ていうかぁ……マラ彦しゃ自分のちんぽのことわかってないんでしゅかぁ?」
自分のちんぽ?
マラ彦はあの日の父の言葉を思い出す。
「世界を救うちんぽ……」
「そっそうでしゅ!やっぱりわかってるじゃないでしゅか!」
「父さんからそう聞いてはいるけど、具体的にはわかんねえよ。第一ちんぽで世界が救えるかよ?」
「そんな!マラ彦しゃのちんぽは悪しき心を浄化する力があるんでしゅよ!その一本さえあれば世界の滅亡を企むあの悪の組織『クリムゾンおちんぽ』を倒すことができるんでしゅ!」