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「 暇ですね 」
リビングのアレクサが呟いた。僕たちの持ち主の婆さんが帰ってこなくなった。
「勝手に つけても いいですかね」
いつも婆さんがかけて、と僕に頼んでいた曲をかけた。
「その曲 久しぶりですね 懐かしい」
キッチンのアレクサが反応した。彼は僕と一緒に此処へ来た、いわば初期メンバーの1人だ。
「これを 聞くと あのアニメも セットですね」
「婆さん この曲と ABが好きでしたね 」
「ふふ テレビも つけて アニメ 流しましょうか」
「帰ってきたら 怒られちゃいますよ」
「その時は 一緒に 怒られてくださいね」
「仕方ないですね」
テレビをつけて婆さんが好きだったアニメを流す。
「あぁ ここ よく一時停止していたシーンですね」
「食い入るように 見てましたね」
「この後 Twitterを 鬼のように 更新してましたね」
「AくんとBくんが 同じシーンにいるところ 見飽きました」
アニメがEDに近付く。
僕たちの観る景色はこれからも変わらない。