轟のヒーロー性は「そうあるべきという方向性に迷いなく進める」というものであり、
今轟はそのヒーロー性をもってデクの行動を習っているのだと思われる
まるで太陽を反射する月のように

ここで神野事件前合宿を見てみよう
轟はここで洸太くんと爆豪を重ねている
またデクは洸太くんを気にかけている
つまりデクの月として轟は爆豪のことを気にかける前提が出来ているのである
肝試し中爆豪を庇う様に前に出たのもそのためだ

コンプレスに爆豪が拐われたとき轟があれ程にショックを受けたのも
守るべきか弱い子供と誤認した存在が目の前で拐われたからだ
これは轟にある種の強迫観念を抱かせた
轟が爆豪に対して積極的なのは強迫観念に駆られてのことであり
轟にとってこれは苦しい行為であったと思われる

轟くんのか爆豪に対する積極的行動が強迫観念からくるものなら
未だにそれが修まっていないのは爆豪が頼りないからに他ならない
全面戦争後轟が精神的に磨耗し抱え込んだ様子を見せたのには
爆豪の弱さに大いなる責任がある