「龍陽之癖」
戦国時代、魏の国に龍陽君という男がいました。
彼は魏王の寵愛を受けていました。
ある日、魏王と龍陽君は釣りに出かけました。
龍陽君はたくさん魚を釣ったのに泣きだしました。
魏王がその理由を問うと、龍陽君は「一尾目より二尾目の魚の方が大きかったので、最初の魚は棄てました。三尾目を釣った時には二尾目を棄てました。
そうしているうちに、自分の今後を考えて、涙が出てきました。今、私は王と枕や席を共にしていますが、王の周りに美女が現れ、私より愛するようになれば、私は小さな魚のように棄てられるでしょう」
これを聞いて魏王は「美女を紹介するものがあったら死罪」という法令を発布し、ますます龍陽君を愛しました。
『戦国策』にある話です。