「主人公症候群(Main Character Syndrome)」というデジタル空間が促進する、新たな精神疾患が注目を集めている。
「自分自身をある種の架空の人生の主人公として見立てて、その様子をソーシャルメディア上に投稿する」
この場合の“架空の人生”は本人の生活を反映しているものが多いが、なかにはまったく他人の人生であるケースもあるという。
ソーシャルメディアでのコミュニケーションは「常に人目に晒されている」ことを挙げている。
こういった環境が、人に「自分のすべての言動や思考に必ず誰かが注目している」と思わせる一因となり、人を主人公症候群に陥らせているのではないかと述べる。
ネット上の「匿名性」や「嘘のつきやすさ」も、主人公症候群やミュンヒハウゼン症候群を助長している可能性があると書く。デジタル上に作り上げた“別の自己”に対しては、現実と違って「対面のフィードバックがないため、より長く存続させることができる」からだ。