>>479
ありがちゅ!

ある新人騎手が地味な目立たない馬に乗ることになったのね
二人はそれなりに上手くやってたけどなかなか勝てなかったの
でも馬には実力があるのが外野からも分かってきてあの新人は下ろして別の騎手に変えた方が良いんじゃないかって話になったの
それを決定付けたのが一番ランクが高いレースで勝った時
それで馬主さんがあいつじゃなきゃもっと勝てる騎手を変えようって持ち掛けた
でも馬と騎手をずっと見てきた調教師さんがあの二人は一緒じゃなきゃ駄目だあいつが乗らなきゃ駄目なんだって説得したの
騎手はそれを聞いて悩んだりプレッシャーに押し潰されそうになったけどそれを励ますように馬はそれから嘘のように勝ちまくったわ
世紀末覇王伝説よ
まるで馬が騎手を下ろさせないように自分の相棒はこいつだけなんだと証明して見せたような勝ち方だった
引退するまで最強と呼ばれ続けたわ

そして馬の引退後騎手が牧場に馬に会いに行ったのね
騎手の顔を見た馬はすぐに駆けよってきて顔をすり付け撫でてもらうと横を向いて腰を落としたの
「さぁ早く乗りなよ」って言うみたいに
でももう引退した馬だから騎手は笑って「乗らないよ」って言ったの
そしたらまた顔をすり付けて横を向いて腰を下ろして…ってことを何回も繰り返した
「もう乗らないんだよ」その騎手の言葉を理解したのか全然乗ってくれないのに拗ねたのか馬は騎手に噛みついたの
全然痛くない甘噛みだったけどね
馬にとって騎手は永遠の相棒だったのよ