そして眉間の皺を解かぬまま、液晶画面に現れたニュース記事を顎でしゃくる。
「っ!」
実弥の隣から画面を覗き込んだ杏寿郎は、そのニュース記事を見て目を見開いた。
杏寿郎の肩に手を置き同じく画面を覗き込んだ炭治郎と天元も「「あ」」とほぼ同時に声をあげた。


『人気急上昇の演技派俳優機関車魘夢、カミング・アウト』

『突然のバイ宣言!「今は男の恋人がいる」』

『事務所はノーコメント』


「・・・・・ネットに会見の映像があがってる」
更にカタカタとPCを操作して、実弥が動画サイトを開き杏寿郎に見せる。そこには、リポーターに囲まれながら、その中心で落ち着いた様子で受け答えする魘夢の姿があった。

『えぇ、今の恋人は男です』

ひどく穏やかな笑みを浮べて魘夢がレポーターに向けて言葉を紡ぐ。

『こんなに好きになった人はいないよ。誰にも渡したくないんです』

そしてリポーターの1人に促された魘夢が、真っ直ぐにカメラを見つめながら口を開いた。


『杏寿郎、愛してるよ』