「彼は、私を壁に押し付けたんです。何か他のものを見せてくれるのだろうと、私は喜んで壁に向かいました。でも違いました。彼は私の首に指を回し始めました。そして、私のシャツを引っ張り出して、服を脱がし始めました。私は悲鳴を上げていました。私の服、靴、すべてを脱がされました。それから、私を弄んだのです。彼は私の上に覆いかぶさり、私の心は悲鳴を上げていました」

職員の男からの性的暴行だった。恐怖心が今も強く残っているとバドさんは言う。だが性的暴行は、この1回だけではなかった。
ある夜、ベッドで寝ていると、身体に重みを感じたという。そこにいたのは、面識のない職員の男だった。

「すぐには目が覚めませんでした。半分寝ているような状態でした。彼が毛布を取ると、それで目が覚めたんです。その大柄な男は、簡単に私を押さえつけました。うつ伏せにして、下着を脱がされ、何度も、何度も犯されました。私は全力で抵抗しましたが、少年にできることは限られていました」

その後も、同じことが十数回、繰り返されたという。レイプの経験については「恥ずかしさ」から誰にも報告できなかった。初めて語ることができたのは、バドさんが50歳を過ぎてからだった。弟も、性的暴行を受けたことを最近になって初めて告白したという。