ものすごく長くなるけど婆の青春の思い出話聞いて
婆の中学合唱コンクールはなかったけど文化祭で学年ごとに二曲ぐらい合唱するってのがあったの
それで毎年三年生だけは一曲好きなJPOP歌えることになってたんだけど婆の代の音楽の先生と偏差値高いところから来た先生が教科書に載ってない歌を歌うのはどうなんだって反対しだしたの
でも味方になってくれる先生もいて話し合いの結果もう一曲の先生が決めた曲もちゃんと歌うならJPOP歌っていいってことになったの
それでみんな頑張ってたんだけど文化祭の直前になって予行練習してたときに音楽の先生がとても合格点とは言えないとか言い出して歌わせられないって言い出したの
女子は泣き出すし男子はハァ?って態度悪くなるしですんごい空気重くなったんだけど最後のチャンスを与えるとか言って学校終わってから三時間後にまた全員戻ってきて体育館に集まったら歌わせてやるってことになったの
その日半ドンだったから遊ぶ予定だった子たち戸惑ってたしうちのクラスの丹野くんは俺絶対行かねー!馬鹿馬鹿しい!って宣言しててそれ聞いてまた泣いちゃう女子もいたわ
それで時間になっても体育館にはやっぱり全員は集まらなかったの丹野くんもいなかったわ
その様子を見て反対してた先生が勝ち誇ったように「みんなわかってますよね」とか言って中立派だった学年主任の先生にマイクを渡したの
そしたら学年主任の先生が突然大声で「こんなに集まるとは思わなかった!感動した!!」って言って反対してた先生!?ってなって二度見してたの
そのまま学年主任の先生が「みんなの本気を見せてください!!」って言って何故かみんなわぁ〜!って走っていったの婆はどこに行くのかわけがわからないままついていったわ
そしたら体育館のドアの外に丹野がいて「お前来ないんじゃなかったのかよ!」「うるせえよ!」とかやりあいながらみんなの列に加わって何故かみんなそのまま校庭に行ったの
そんで女子が校長先生が立つあれに立って指揮をしてみんなで号泣しながらアカペラでJPOP歌ったの
なんの説明もなかったのに何故かみんな何をするかわかってて婆は一人ノリについていけずになにこれ…ってなってたわ
結局歌わせてもらえることになって帰る時に男子が「そういや筒井来てねーじゃん」「美容院だって」「なら仕方ないな」って会話しててますますなんなの…ってなったわ丹野は来たのに