607です
>>610
君だったのか...!

>>609
横入りごめん

「宿の人かな? ありがとう」
東洋人にしては背の高いスーツ姿の男の手にはステッキが握られている。背後のポーターが進み出て私に鞄を二つ預けた。
「授賞式は如何でしたか」
「思っていたより盛大で驚いたし、その後の晩餐ですっかりまごついてしまってね。滅多にない機会だからと勧められてここまで足を運んだが、のんびりできそうないい村だね」
一見すると冷たく取り澄まして見える東洋人だったが、僅かに微笑むだけで驚くほど親しみを感じさせ、私は動揺を隠す為に些か深く会釈した。
「ありがとうございます。ご依頼のバロック建築への教会へは明日ご案内しようかと思っておりましたが、いかがいたしましょう?」
「明日はのんびりして、明後日ではどうかな?」
「承知いたしました」
頷いて馬車へと案内すると、東洋人は祭りを待ちわびる子供のように告げた。
「英国ではバロック様式はあまり見られないと聞くから、楽しみにしていたんだよ」

建築の先生らしいよw