まったく婆太ほどおくびょうなやつはいない
もう五つにもなったんだから夜中に一人でせっちんぐらいに行けたっていい

ところが婆太はせっちんは表にあるし表には大きなモチモチの木がつつ立っていて空いっぱいのかみの毛をバサバサとふるって両手を「わあっ」とあげるからって夜中にはばさまについてってもらわないと一人じゃしょうべんもできないのだ

ばさまはぐっすりねむっている真夜中に婆太が「ばさまぁ」ってどんなに小さい声で言っても「せっちんね見ててあげるわ」とすぐ目をさましてくれる
いっしょにねている一まいしかないふとんをぬらされちまうよりいいからなぁ

それにとうげのりょうし小屋に自分とたった二人でくらしている婆太がかわいそうでかわいかったからだろう

…、……😪💤💤