「汚え手で触るんじゃねえクソメガネ」
リヴァイの拳がハンジの顔面に突き刺さる。
そのまま勢いよく吹っ飛んだハンジはダストボックスに激突し、ゴミを撒き散らしながら床に転げ落ちた。
「あだぁー!! 痛い! 何すんだよ!」
「ゴミをゴミ箱に捨てただけだ」
「私ゴミじゃないよ!」
(……エルヴィン)
リヴァイは心の中で愛しい男に呼びかける。
エルヴィンは美しい金髪に均整の取れた体つきで、紳士的な微笑みを浮かべている。
しかし目の奥には鋭い光があった。
頭の中にその姿を想像するだけで身体が熱くなる。
リヴァイはエルヴィン・スミスに恋している。
そのことを自覚したのはいつの頃だったか……。
はっきりとした時期は思い出せない。
ただ、気づいた時にはもう好きになっていたのだ。
いつの間にか自分の中の特別な存在になり、気がつけばこんなにも深くまで入り込まれていた。