よく晴れた日
受けは自宅のベランダから街を見ていた
受けの住んでいるマンションは山の斜面にあるからとても景色がいい
ふと遠くで手を振っている赤い服の人が見えた
きっと攻めだと思って受けは手を振り返した
すると赤い服の人は受けのマンションの方向に突然走り出した
どうしたんだと受けは彼の姿を目で追ううちにふと思う
あれは本当に攻めなのか?
受けは急いで攻めに電話をした
呼び出し音の間走る人を見るが彼が所持品を気にする様子はない
電話は繋がらなかった
受けが何度もかけ直すうちに走る人の姿は見えなくなった
6回目の発信でようやく攻めに繋がった
「どうしたんだ?受け。今電車の中にいるんだが」
受けの家の玄関のドアノブがガチャガチャとうるさく鳴り、壊れた音を立てたのはその直後だった