「ジャックくんも他人事じゃないッスよ。今のコンディションでどうやったらちゃんと戦えるか、よく考えなよ」
「えっ。俺も?」
出場できるのか、という言葉をのみ込んだのが優也にはわかった。理由があるとはいえ、反旗を翻して群れを去った俺が、どの面下げて。そう思っているのが手に取るようにわかってしまう。
「当然でしょ。ジャックくんも大事な戦力なんだから」 何を当たり前なことを言うのか、とラギーは不思議そうな顔をしていた。恐らくラギーは、ジャックがこんな葛藤を抱えているとは夢にも思わないに違いない。彼自身がそんな発想をする人間ではないからだ。