立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏は、東京でも巨大地震発生の危機が一層高まっているという。
「能登半島地震は東日本大震災以降、動きを活発化させている太平洋プレートに圧迫された北米プレートとユーラシアプレートが、ぶつかった歪(ひず)みにより生まれました。
同様に首都圏の南にあるフィリピン海プレートも、太平洋プレートに圧迫されている。
すでに昨年末から、千葉や神奈川で地震が続発しているんです」
フィリピン海プレートと北米プレートの境界には相模トラフがあり、1923年の関東大震災など巨大地震を起こしてきた。
次は首都圏が要注意なのだ。
市民防災研究所特別研究員の坂口隆夫氏は、火災による被害を危惧する。
「能登では木造住宅が燃え大火災を起こしました。東京にも木造住宅の密集地域が52ヵ所あります。
恐ろしいのは、多くの被災者が一つの場所に集中して避難した時です。
関東大震災では、今の両国国技館(墨田区)近くにあった陸軍被服廠(ひふくしょう)跡地に約4万人が避難。
しかし炎の竜巻である火災旋風が起き、1時間ほどで3万8000人が亡くなりました」
気象庁の資料などによると、真冬の夕方は一年で最も風が強くなるという。