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○内部告発した元従業員を威力業務妨害で訴えたのは「大阪王将」ではなく、ナメクジ事件を起こした「大阪王将 仙台中田店」をFCとして経営していた「ファイブエム商事」です。
×元従業員男性は会社を辞めてしまっていたから、公益通報者が保護される法律上の要件から外れたのだ!
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○退職者であっても、退職後1年以内に公益通報すれば、その後は無期限に保護される決まりがあるので、退職者かどうかは無関係です。
ではなぜ今般のケースで「内部告発者が保護されなかった」ように見えるかというと、
「一般的な感覚における『内部告発』と、法的に告発者が保護される『公益通報』は別モノ」
「今般のケースは公益通報の正当な手順を踏んでいなかったため、内部告発者は保護対象にならなかった」
からですね。
公益通報と認められるためにはいろいろと要件が定められており、
今般のケースでは「通報先として定められた行政機関窓口(本件では保健所)に通報せず、先にSNSで晒してしまった」ために、正当な公益通報に該当せず、
保護要件を満たさなかったものと考えられます。
また、元従業員は告発に関連したSNS投稿によってスパチャ等で収益を得ていたとのことで、「仮に店舗側に落ち度があったとしても、
風評流布によって私刑を煽って収益を得ていた行為は問題」と判断された可能性もありますね。
警察としても、被害届と刑事告訴がなされたら捜査して何らかの結果を出さざるを得ないので仕方ない面もあろうかと思いますが、
さすがに逮捕まで至るのは少々過剰な印象もあります。
したがって、普通に考えれば不起訴相当でしょうし、仮に起訴されたとしても無罪が相応でしょう。
今般の展開に味を占めたブラック企業が後に続かないことを祈念します。